21日間ブログチャレンジ

時間は、空間だ。

4年ぶりに、地球暦を買った。

太陽時空間地図 地球暦

地球暦は、春分をスタートとするA1サイズのカレンダーだ。その最大の特徴は、なんといっても1年を円で表している点だろう。円の中心は太陽で、その周りに地球を含む惑星を表すピンを刺す。そして、ピンを毎日毎日少しずつ動かしていく。(惑星ピンはカレンダーとは別売です。)

太陽に近い水星、金星、地球、火星は、毎日数ミリずつ移動する。縮尺はなんと1兆分の1。木星より外の惑星については、あまりに離れているので縮尺こそばらばらだが、惑星のいる方向を表している。木星は1月で約1センチ、冥王星は1年で約1センチ、地球暦の上を移動する。

暦は、暮らしの基盤だ。現在使われているグレゴリオ暦は、とても効率が良く、まさに西洋的な暦だなと思う。通常は1年=365日だが、4で割り切れる年は閏年として366日にする。厳密には、4年に1度では多すぎるため、100で割り切れるが400で割り切れない年は平年なのだそうだ。つまり、閏年は400年に97回あって、前回は西暦1900年、次回は西暦2100年が4で割り切れるにもかかわらず平年となる。月の長さも毎年必ず決まっていて、閏年だけ2月が1日増える。この暦は400年で完全に一周する。ルールは極シンプルで、美しさすら感じる。

曜日ではなく、日干支をベースにしたカレンダーを使ってみたことがある。東洋占星術を教えてくれた先生の考案で、1週間は7マスではなく、12マス。月のスタートは節気。干支のサイクルが目で見えて、グレゴリオ暦に慣れた暮らしの中に、まったく違うリズムが生まれた。暦を変えると、こんなにも見えるものが違うのかと驚いた。

月の満ち欠けをベースにしたカレンダーも、自作して使ってみたことがある。いわゆる太陰暦だ。新月から上弦、上弦から満月、満月から下弦、下弦から新月のちょうど4週間で1月になる。ある時突然「そうか!月が一周するから、1かっていうんだ!」と気がついた。同じように、(地球視点で)太陽が一周するから1。暦が宇宙とつながっているというごく自明のことが、はじめて実感できた。

しかし、どちらの暦も日常生活の中ではどうしても使いづらかった。曜日が欠けていたからだ。日付のマスに曜日を書き込むだけでは、絶対的に埋められない何かがあった。日曜始まりだろうと月曜始まりだろうと、曜日が視覚で確認できるということがおそらく重要で、それだけ曜日という7日間のサイクルが身体に深く刻み込まれているのだ。曜日という虚構に縛られているともいえる。

虚構のたまねぎ。 最近読んだ本に、「ホモ・サピエンスは、共通の虚構を信じることによって繁栄した」という説が紹介されていた。 サピエンス全史(上)文...

地球暦に話を戻すと、地球暦は時間をもう一段階俯瞰することのできる暦だ。月日(あるいは季節)は、地球と太陽との位置関係によってめぐっているということが日々実感できる。「量子の世界には時間も空間もない」と聞いてもまったくぴんと来ないが、少なくともこの世界において時間と空間がつながっていることが目で見てわかる。地球が毎日自転を繰り返すから昼と夜があり、公転しているから昼夜の長さが少しずつ変わっていく。

さらに、他の惑星も太陽の周りをめぐり、それぞれに異なる時間を歩んでいる。1年後の今日、地球と太陽は同じ位置関係に戻ってくるとしても、他の天体はまったく別の位置にある。空間的視点で見ても「今日という日は2度と来ない」のだ。

さて、ここまでの話は結局「2020年の地球暦が届いてものすごくテンションが上がっています」というひとことに尽きる。春分スタートなので、今買ったらきっと春分には届くはず。とにかく美しいので、サイトだけでも見てほしいです。(ただのファンです。)

太陽時空間地図 地球暦