21日間ブログチャレンジ

人と宇宙の相似象

人の感情や性格は、その人固有のものだと思われてきた。たとえ感情がただの電気信号でしかなかったとしても、それはあくまでその人の内部で発せられる信号である…と思っていた。

近年、腸内フローラが話題になっている。人の腸にはなんと100兆ものさまざまな細菌が、バランスを保ちながら暮らしているという。彼らはさまざまな役割を担っているが、そのひとつにセロトニンの生成がある。セロトニンは「しあわせホルモン」と呼ばれることもある脳内物質で、人の気分や感情、精神状態に深く関わっている。つまり、人の感情や性格は、腸内細菌によって作られているともいえる。

「人」は、「人」という生き物でありながら、厳密には「人と細菌たち」で構成されている。人が食べるものは腸内細菌の生態系に影響を与えるし、腸内細菌の作り出す物質は健康面でも精神面でも人に多大な影響を与える。影響どころか、むしろ細菌は人の一部であり、人と細菌は完全に不可分なのだ。

人 = 人 + 細菌の生態系

これって、地球に似ているんじゃないだろうか。

「地球」という単語は惑星としての地球を指すことが多いが、厳密にはそこには地球に住むあらゆる生命が含まれる。地球がくしゃみをすると地表が揺れ、ときにはそこに暮らす生命に深刻な影響を及ぼすことがある。同じように、生命の活動によって排出された物質(たとえば酸素や二酸化炭素も)は地球にも影響を及ぼす。

さて、ここで気になるのは、人の腸内で暮らしている細菌たちが、「自分たちが暮らしているのは人の内部であり、人というのは意思を持って生きている生命体である」と認識できるのかどうかという点だ。細菌たちにとっては、人の腸はただの居住環境でしかないかもしれない。

仮にそうだとすると、人と地球にも同じことがいえるのではないか。人が暮らしている地球(腸)、そして地球をはじめとする惑星(内臓)が構成する宇宙(人)は、やはり意思をもった生命体であり、人にはスケールが大きすぎて認識できないだけなのではないか。

腸内に住む細菌を、人は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」に分類する。悪玉菌は病気の原因となる物質を作り出し、善玉菌は悪玉菌を抑えて有用な物質をつくる。人が「腸内環境を整える」というときは、悪玉菌を減らして善玉菌をより増やすことを意味している。

仮に地球(あるいは宇宙)が「最近調子悪いなあ」と思っているとしたら。「ちょっと地表環境を整えようかな」と思ったとしたら、地球(あるいは宇宙)はどの生命が善玉で、どの生命が悪玉だと分類するだろうか、と考える。(考えるだけで、特に環境に優しい暮らしはしてません。)