66日間ブログチャレンジ

ものすごくどうでもいいことを、好きなように書きました。

Twitterのタイムラインが、日に日に殺伐としてきている。それを眺めながら「違うんだよー、そういうんじゃなくて、もっと不要不急の猫の動画とか見たかったんだよー」とがっかりすると同時にちょっといらいらする。そして、あ、また箱に入っていたなと気がつく。

自分の小さな「箱」から脱出する方法(アービンジャー・インスティチュート著)

「自分の小さな「箱」から脱出する方法」は、今まで読んできた中でもいちばん具体的に影響を受けた本だ。知識が増えたとか視野が広がったとか、単純に面白かったとか、好きな本はいろいろあるけれども、この本を読んだときから新たな角度から物ごとが見えるようになって、それが行動にも反映されるようになった。

……。

今日はこの本と箱についてまとめようと思っていたんだけれども、今突然、それはつまらないと思ってしまいました。

なので、ここで唐突に「ちゃんとしているように見られたい」という気持ちを手放すことにします。

こういうときは笑いとか音楽とか、やっぱり楽しいことが大切だ。そうだ、書いて楽しいことを書こう。(一瞬「どこまでばかばかしい記事を書けるか」というセルフチャレンジを思いついたものの、根がくそ真面目なもので(コンプレックスです)ばかばかしいことが全然思いつかず、がっかりしています…)

(ここから突然映画「シン・ゴジラ」のネタバレがはじまるので、ご覧になっていない方は気をつけてください。)(あと「SAYURI」も。)

「緊急事態宣言が出る」と聞いたときから、映画「シン・ゴジラ」で、故大杉漣さん扮する総理大臣が四方八方から決断を迫られ、「今ここで決めるのか!聞いてないぞ!」とうろたえるシーンを思い出している。

「シン・ゴジラ」でいちばん好きなところは、ヒーローがいなくて、官民ともにそれぞれがそれぞれのやるべきことをたんたんと行うところだなあと思う。

自らゴジラを倒しに行こうとする大統領も、特殊な力を持った超人も、ゴジラを倒すためにニューヨークのど真ん中に核攻撃を行おうとする政府を止めようと孤軍奮闘する退役軍人も出てこない。総理大臣はちょっと頼りないし、法治国家として法律を尊重する結果会議に継ぐ会議で重要なこともなかなか決まらない。主人公の矢口は信念も野心もあるものの、クライマックスでゴジラに戦いを挑んだりはせず、危険を顧みずに働く自衛隊を眺めることしかしない。(それが政治家としての彼の役割であり、その枠を超えないところがいいなあと思っている。)

ハリウッドが芸者の世界を描いた「SAYURI」では、最後に心を通わせたさゆりと会長がキスをする。それまで映画の世界に浸っていたのが、「あ、これはアメリカなんだ」と突然現実に引き戻された気がした。そういうのを直接的に表現しないのが日本なんじゃないかなあと思っていたのだけれど、「シン・ゴジラ」ではゴジラを凍結させた瞬間、誰も喜ばない。感動を盛り上げる音楽も流れない。ああいいなあ、好きだなあと思う。

ひとりひとりが目の前のやるべきことをやる。小さな魚たちが集まって、巨大な魚を撃退する。

クラシック・バレエで、主役の後ろで踊る集団をコール・ド・バレエという。おもしろいのが、ロシアの歴史も権威もあるレニングラード国立バレエ(現ミハイロフスキー劇場バレエ)のコール・ド・バレエと比べて、東京バレエ団のコール・ド・バレエはまさに「一糸乱れぬ」という言葉がぴったりで、全体としての美しさがあるところ。一方で、ロシアのコール・ドは「あの2列目の左から3番目の人が好きだな」というような、全体でありながらも個を楽しむことができる。これはどちらが優れているという話ではなくて、ただ違うというだけだ。個を埋没させることがいいことなのかというと微妙な問題だが、完璧に揃ったコール・ドには魔力があると思う。

で、何がいいたいかというと(べつに何かがいいたかったわけでもないのだけれど)、「自粛を要請する」ことで空気を読ませるとか、政府の方針が読めないところ(お肉券…)とか、ロックダウンはできないとか、補償するとかしないとか、問題はいろいろあるけれども、誰かが強権を発動して物ごとを解決しない日本がなんだかんだ好きだなあということを思いました。(もちろん、だめなところはだめだと言うべきだとは思います。)

(どうでもいいんですけど、「シン・ゴジラ」でアメリカ(と多国籍軍)から東京に核攻撃をすると通告されて愕然とする官僚に対し、赤坂が「たとえここがニューヨークであっても、彼らは同じ決断をするそうだ」というので、「そんなわけないじゃん」と思っていたら、ハリウッド映画を見ていると、アメリカに怪獣が現れたり宇宙人が攻撃してきたりウィルスが蔓延したりするたびに、政府が大都市のど真ん中に本当に核攻撃を行おうとするので(しかも市民も避難させない)、なんともいえない気持ちになります。)