21日間ブログチャレンジ

ATフィールドを中和する。

ブログを毎日更新するようになって約2週間。昨日はじめて「あまり書きたくないなあ」と思う記事を書いた。

手放すということ。 先月、3年半ぶりに新潟に帰った。 父が癌だという話は聞いていた。その後手術をし、無事退院した。しかしある日、手術後の検診に来なか...

正確には、「書きたい」という気持ちもあったけれど、それに対して「書きたくない」という強い抵抗があった。やだやだーと抵抗してくる感情の言い分をよくよく聞いてみると、それは「こんなことを書いたら周りにどう思われるか」という不安だった。

新潟に帰ったことは身近なほんの数人にしか話さなかったし、実は秘密主義であることがばれてしまうんじゃないかとか、育ててもらった親に対してあまりに冷たいと思われてしまう(そのとおりなんですけど)んじゃないかとか、そもそもそんなプライベートなこと誰も読みたくないよとか、記事を書いている最中もいざ投稿しようという瞬間にも、あれこれと手をかえ品をかえて脅してくる。

その一方で、「書きたい」という感情も「もうなんでもいいから外に出たいんじゃー!」とばかりに大騒ぎしていて、「じゃあ今日のところは他のテーマでお茶を濁そうか」と思っても、仕事中なのに「遊んでくれるまで鳴くのをやめません」とばかりにいつまでもむーむー呼び続けるうちの猫のように、他のテーマについて考えることすら許してくれない。

仕方がないので両方の言い分を9:1くらいに盛り込んで、最後にふんわりと薄いベールに包み込んだような記事が出来上がったのだけれど、記事を公開してみると思いも寄らなかった反応があった。自分ごととして読んでくれた人がいたのだ。そして、「ああ、そうか。これがATフィールドを中和するということか」と不意に思った。

ATフィールドとは、新世紀エヴァンゲリオンに出てくる用語で、人類の敵である使徒と、使徒を倒すために作られたエヴァンゲリオンだけが展開することができるバリアの名称である。ATフィールドに対して通常の兵器はまったく歯が立たず、同じ力を持つエヴァンゲリオンのみが使徒のATフィールドを中和し、直接攻撃をすることでダメージを与えることができる。

新世紀エヴァンゲリオン(PrimeVideo)

大学生の頃、高校生を対象にした1泊2日のワークショップのボランティアに参加したことがあった。これはなかなか濃い体験で、準備の段階からボランティアの学生同士でいろいろと話をする機会があったのだけれど、同じチームだった先輩がエヴァンゲリオンに傾倒していて、たいていのことをエヴァンゲリオンに例えてしまう人だった。(悪い意味ではなく、とっても熱くて面白い人だったことを申し添えておきます。)

そして、とにかく「ATフィールド」という言葉がよく出てきた。このATフィールドは、作中にて「誰もが持つ心の壁」とも説明される。

彼の話を総合すると、お互いがATフィールドを展開している間は、互いにどれだけ攻撃し合っても傷つくことがない。自分が攻撃を受ける可能性をわかったうえで、互いのATフィールドを中和したときにだけ、相手を傷つけることが可能になる。そして、それこそがコミュニケーションである、という話だった。

怖さを超えて自分をさらけ出すことによって、ようやく相手の心に届くというのはこういうことだったんじゃないか。美しさを感じる文章の、その美しさの理由は、書き手の覚悟なのではないか。

書くことは、心を片付けるということ。 ブログを書き始めて、3週間が経とうとしている。途中で3日空いたので、連続更新記録としてはまだ13日目だけれど、心に浮かんだことを言葉に...

ちなみに「ATフィールド全開」とは、自分を守るためにATフィールドを強化するという行為なのか、相手に攻撃するためにATフィールドを強化する行為なのか、それともどちらも含むのか、よくわからなくて調べてみたけれどやっぱりよくわからなかった。この機会に最初から見直すべきか。