佐世保に土づくりの農業実習に行った。

佐世保にあるNPO大地のいのちの会の「菌ちゃんふぁーむ」で、一泊の農業実習会に参加した。
ここは生ゴミや雑草を利用して土で微生物を育て、無農薬無肥料で美味しい野菜をつくる「菌ちゃん野菜づくり」という取り組みを行っている。3年前に私が人生ではじめて農業に関心を持ったとき、NPO大地といのちの会代表である吉田氏の講演を聞いた。「本当に強い野菜には虫がつかない」という話がとても面白くて自分でもやってみたいと思ったのだけれど、あいにく当時は身近に畑がなかった。佐世保の研修にも行ってみたかったけれど、その頃は新潟に住んでいたため自分からはあまりにも遠く感じられたのだ。

先月種田に引っ越して、ようやく落ち着いてきて「さてそろそろ畑で何か作ろうか」と思ったときに新潟で聞いた講演を思い出した。「土の状態によって生えてくる雑草の種類も違う」という話があったのだが、ハコベやカラスノエンドウのようなそれほど背が高くならず根も張らないような雑草はいい土に生えてくるというのだ。まさに、うちの畑にはハコベとカラスノエンドウ(とドクダミ)が多く生えている。
せっかくだから、ここで菌を育てながら無農薬で野菜を作ってみたい。
そう思って調べ始めた矢先、GWに佐世保で一泊の実習をやることを知った。ここからなら佐世保はすぐ(車で4時間程度)だ。人生、何がどこで役に立つかわからない。3年越し、念願の実習である。


img_7734.jpg実習1日目は、竹チップや乾燥キャベツを作ったり、薪を割ったり、野菜の苗を植えたりと思い思いの作業をした。NPO大地といのちの会では、キャベツを外側まで収穫して乾燥させ、煮干し等と合わせて栄養価の高いふりかけを作り、被災地に配っているという。ごはんにかけてもいいしスープなどにいれてもいい。気軽に食べられるので、既製の弁当が続きがちな避難所生活でも微量栄養素をとれるという。
まずキャベツの収穫に行ったのだが、虫も多少ついているものもあるが、穴だらけになるほど食べられているキャベツはほとんどなかった。(傷がついたり何らかの理由で弱ってしまった株には、たくさん虫が集まってしまうのだという。)普段は農薬がついているために捨てなければいけないキャベツの外側も、無農薬なら安心して食べられる。


img_7736-1.jpg2日目はまず雑草で土をつくる方法を実際に見せてもらい、その後座学で生ゴミから土をつくる方法について詳しく聞いた。聞いた話の一部をまとめてみる。

・虫は分解者なので、本当に強い植物にはつかない。(野菜を充分に消化できず未消化で排泄してしまうため、排泄物は多く成長率が低いという福岡教育大の研究データを見せてもらった。)
・「美味しい野菜を人間と虫が奪い合っている」というのは間違いで、虫は弱っている野菜を正常な状態(土)に早く戻す役割を担っている。ナウシカの腐海やもののけ姫のシシ神と同じ。
・雑草(たとえばセイタカアワダチソウ)が抜いても抜いても生えてくるのは、その土地に必要だから。土の環境が変われば自然と生えなくなる。(違う種類の雑草が生えるようになる。)
・第7の栄養素と呼ばれるファイトケミカルは、植物が虫や紫外線から自らを守るために作るので、外皮にいちばん多く含まれている。しかし現代では野菜の皮は多くの場合捨ててしまう。(なるべく食べるといいし、土作りにも使える。)
・「腐敗」と「発酵」の違い。(どう違うかという定義付けはともかく、現れる菌が全く違うので完全に別物だという。)
・水分が多いと腐敗しやすいので、水はけは大事。
・腐敗したら(臭いですぐにわかる)、半年ほど腐敗の過程が終了するまで待つといい。

来週、友人が手伝ってくれるというので土作りを早速始めてみようと思う。